マラソンは30kmを過ぎると、面白いように足が動かなくなってきます。
止まるときは突然やってきて、1km前まで普通のラップを刻んでいてもパタリと動かなくなる恐怖。
一度体験された方ならわかると思います。まだ体験していない方はこの記事が少しでも参考になればと書きました。
私も長年悩んでトレーニング方法も見聞きして試して、サブスリーも7回達成しましたが、練習不足気味だと高確率で撃沈してしまいます。
そんな中でもちょっと気をつけることで30km以降を乗り切りやすくするコツをお伝えします。
笑顔で脳をだます
足が止まったとき、実は本当の疲れ以上に脳がリミッターをかけた状態になっています。
無理をし過ぎて体を壊さないように防衛本能が働いているわけです。
それが来そうになったら、にっこり笑顔を作ってください。つくり笑いでいいんです。
すると笑顔を作るということは、この人はリラックスしている、楽しんでいるんだと脳は勘違いを起こします。
要は脳をだますということなんですね。
また、笑顔は免疫を高める効果があることでも知られていますので、疲れた自分への救済処置にもなります。
そもそも笑顔は怒りの表情に由来しているとも言われており、自己を鼓舞して高める要素もあるんですね。
声援にガッツポーズで応える
足が止まってきたら、沿道の声援を力に変えましょう。
方法は簡単です。声援に対して、「ありがとう」と答えるだけです。
本当に不思議なことですが、人の応援というのは、自分の体のエネルギーに変わります。
特に後半で声援があると無いとでは、走力にはっきりと差が出てきます。
笑顔もまた然り。
人は互いに高めあうコミュニケーション術を、生まれながらに持ち合わせているわけです。
ピンチのときにこそ、支えあう力の大きさを実感することができます。
元気があれば、ガッツポーズで応え、ハイタッチにもどんどん返していきましょう。
恥ずかしくなんかありません。声援を送っている人もそれを望んでいるんです。
「大きな人の流れに身を置く」ような気持ちで、笑顔の波に飲み込まれながら走りましょう。
走っている人たちの波に乗る
35km過ぎくらいの後半になってくると、徐々に歩く人が増えてきます。
そんなとき、歩いている人たちの流れにのまれないように注意しましょう。
走っている集団に寄り添い、最後まで走りぬく人たちの流れに入り込んでください。
マラソンは個人競技と思われがちですが、それは勘違いで集団でなければこれだけの距離を走りきることは到底不可能です。
そこから考えても、やはり人の力を借りながら走っていると思ってよいでしょう。
周りの人に感謝しまくる必要はありませんが、バスに相乗りさせてもらっているぐらいの気持ちで、しっかりと「完走行き」に乗車することを心掛けてください。


