【レース回想】2018フォレストレイル新庄蒜山

レース記録

2018年9月のことですが、新庄蒜山で行われた72kmのトレイルランニングの大会に参加してきました。

広島恐羅漢トレイル、OSJ氷ノ山トレイルと同様に、UTMFなどの国際大会への出場に必要なITRAポイントを4ポイント取得できる関西では貴重な大会です。

朝5時スタートということもあって、受付は前日のみ。受付周辺2〜3km以内に複数の駐車場がありました。

わりと近くの駐車場にまだ空きがあったので前日はそこで車中泊。

ゼッケンが邪魔にならないようバックパックに縦向きに貼り付けて、コーラの炭酸を抜いて、諸々の準備品を揃えたら買っておいたパンなどを食べて9時くらいに就寝。スマホのアラームは3時45分くらいに合わせました。

起きれないかなーと心配でしたが、4時前に眠い目をこすっていると周りの車たちのエンジン音とライトがすごくて自然と目が覚めました。いよいよ始まったなという感じです。

起きてトイレ・歯磨きを済ませ、パンを少しかじったら、炭酸を抜いておいたコーラをボトルに入れて会場へ。まだあたりは真っ暗です。

日常ではめったにお目にかかることの少ないトレイルランナーの方々でひしめいています。みなさん思い思いにストレッチしたり補給したり談笑したり、会場は程よい緊張感と和やかな雰囲気に包まれています。

出場するロングコースは全長72kmで、前半4つ、後半3つの山頂を越えます。

少しのセレモニーがあって、パイプの音とともにスタート。色とりどりのウェアーの大行列に混じってゆるい坂道をゆっくり走ります。

まだ日は昇っていないのでGentosのヘッドライトを装着してましたが、周りの方のライトで十分見えるので、しばらく切ってました。

ロングコースの前半20kmまでは大きく4つのピークを越える構成。

まずは最初のピーク笠杖山。スタートから1時間後、5.6kmあたりで通過しました。トレランしながら朝を迎えるという経験は初めてでしたが、木々の間から差し込む朝日は神々しく、しばし現実を忘れた程でした。

次のピークは本大会の最高峰、金ヶ谷山。9.3km、1時間50分後に通過。

すぐ近くに3つ目のピークがあり、ここが最初のエイド。

ピーク4つ目。ここからしばらく続く下りで転倒してしまい、腰の骨を強打してしまったせいで、終盤まで痛みに苦しめられました。

下りきって、2つ目のエイド。撃坂区間を終えて、しばし休息です。

11キロ程比較的走りやすい区間を経て、3つ目のエイドは最初の関門。貯金は2時間半ほど。普通にキャンプ場を通過しました。

通過時間をまとめるとこんな感じです。

場所 AID 距離 経過
笠杖山 5.6km 1:01
朝鍋鷲ヶ山 AID1 10.7km 2:04
鳥大演習林 AID2 17.0km 3:05
キャンプ場 AID3 28.0km 4:31

中盤セクションは前半と打って変わって比較的なだらか。

エイド3からエイド2(復路)までは19kmもありますが、わりと走りやすい区間なのでもう47km?と完走ムードが高まります。

しかしエイド2(復路)の通過時間は7時間半で、貯金は1時間半に。

次は前半に通過した朝鍋鷲ヶ山でエイド1(復路)。8時間40分で通過して、貯金は2時間弱に回復。

しかしこの辺りでほぼ力尽きてしまい、なんとかノロノロと金ヶ谷山、白馬山を越えて下り途中でハンガーノックのような状態になってしまいました。

切り株に腰掛けてしばらく休憩。通りかかる方々に優しい言葉をかけてもらいなんとか回復してエイド4へ。貯金は1時間10分。

走ることは厳しいもののパワーウォークでペースを取り戻し2つの小山を越えて最後の登りの前にエイド5。ここがラストのエイドでもう一山越えれば終了です。

中盤~終盤の通過時間まとめです

場所 AID 距離 経過
鳥大演習林 AID2 47.0km 7:31
朝鍋鷲ヶ山 AID1 52.0km 8:40
山の家 AID4 60.5km 11:20
戸島 AID5 67.0km 12:30

一山越えて下りに入ると、もう数キロで終わりという意識が手伝って徐々にペースが回復。最終ラップはキロ4分45秒!どこにそんな力が残っていたのかと驚きました。

終わってみれば、制限時間に1時間半余裕を持っての完走となりましたが、一歩間違えればリタイヤもあったかも知れない、という感じでした。

しかし比較的走りやすく、気持ちのいいコースだと思うので、継続して参加していきたいと思いました。

ちなみにミドルコースは、ロングコースの前半から2つのピークを外して、後半の山の家エイドの方向へつなげたコースレイアウトとなっており、比較的なだらかで走りやすそうです。これから始めてみようという方におススメです。