先週、ヴェイパーフライ ネクスト%を買いました。
ナイキ公式サイトで26cmが売り切れそうだったので焦ってポチってしまいました。
あまりに高額な靴なので小心者の筆者はポチるとき指が震えましたよ・・
あとで教えてもらったのですが再生産されたらしく、急がなくても良かったらしいです(泣)
とはいえ、売り切れてからメ◯カリでプレミア価格を払うのは癪なので、まぁ良しとします。
ちなみに今月のお小遣いは、全て吹っ飛んでマイナスになりました。がーん
さて、注文してから心待ちにすること2日。念願のブツが届きました!
ダンボールにはナイキのマーク。早速開けるとさらに黒い箱が出現w
黒い箱には随所にナイキのマークやデザインが刻印されていて、カッコいいです。
ワクワクしながらさらに箱を開けると、広告とサイズ交換の申し込み用紙とシューズを入れる袋が入ってます。
さすが高い靴。スパイクでもないのに袋まで付いてくるとは。
どうでもいいことに感心しながら包み紙をめくると眩しいピンクが目に飛び込んできました。ついにシューズがお目見えです。
手に取ってみると、大きさに不釣り合いなほどの軽さ。
ただ、軽くても厚底のせいで大きさはそこそこあるので、同じくらいの重さで薄い底のシューズと比べると、ブンブンと振り回したときの遠心力は強めに感じます。
かさばる分、空気抵抗も大きくなるからでしょうか。空力に基づいて設計されたという踵のとんがりも前より鋭くなっています。
ますます魔法使いっぽいシューズになったな〜と踵のあたりを眺めていると・・
ん?なんだか踵のあたりのミッドソールがシワシワ。よく見るとシワだらけで、試走でもしたのか、けしからんクレームだ返品だと一瞬ヒートアップしましたが・・
同封のチラシの写真をみると、こちらもシワだらけ。なるほどそういう素材だったのね、と独りで怒って独りで納得して落ち着きました。
アウトソールはズームフライ3 とパターンが似ていて、ほぼ同じなんだろうなと思ってましたが、並べて比べてみるとわりと違ってました。
まず足幅。ズームフライ3 は太めですが、ネクスト%はとってもスリム。
そしてヒール側の色が違う部分は擦り減りにくい硬い素材で出来ていて、ズームフライ3とネクスト%はガードしている範囲が違います。
ズームフライ3が左右に広くガードしているのに対して、ネクスト%は外側は広く、内側は狭い範囲に絞ってガードしています。
範囲を絞ることで軽くなりますが、半面アウトソールの寿命は短くなります。
でも、どのみち寿命が短いズームエックス素材を使っているから割り切ったのでしょうか?こんなところにも徹底した速さに対するこだわりが感じられますね!
フロント側のアウトソールもネクスト%はより細長く、縦方向の力を余すことなくつま先までしっかりと伝えきるための工夫がなされていると感じました。
ネクスト%の見た目の細さは、徹底的にムダを削ぎ落とした結果だったんですね。私の体もこんな風に絞り切りたいw
ネクスト%を履いている選手をTVで見るたびに、厚底のわりに足先が綺麗に見えるな〜と思ってたんですが、アウトソールまでこだわった細さの影響だったようです。見た目の美しさも、人気の秘密のようですね。
そしてヴェイパーフライといえば、4%から引き継がれている反発性が非常に高いこの「ZoomX」という素材。
前作から15%も素材の量が増えたとのこと。ロゴが厚底のサイドにしっかりと刻印されています。
反発性もさることながら、快適さの面でも優れています。
まず特徴的なシュータンの形。足首の形に合わせるように切り取られており、接触する部分のストレスを軽減しています。
シューレースの位置もアスリートの意見を取り入れて、血管を圧迫する部分を避けるために斜めに配置されています。
踵のカップについては、ズームフライ3は外側に反り返った形でアキレス腱への接触をさけていました。
一方でネクスト%は反り返っていません。
しかし、内側に踵を囲むように黒いクッションが入っていて、クッションに厚みがあるのでアキレス腱と接触しにくくなっています。
なので、ぱっと見はズームフライ フライニットと同じく、靴下のように直接フィットするかに見えますが、実際に履いてみると直接触れて靴擦れするといった心配は無さそうです。
そしてアッパーに使用されているヴェイパーウィーブ素材はフィット感、雨天対策に優れています。
履いてシューレースを締めると、吸い付くように足全体を包み込んでくれます。ちょっと感動。
履くまでは伸び縮みしにくそうな素材に見えてましたが、緩すぎず硬すぎず、走るときにブレない程度の安定感があることがわかりました。
私は普段26cmで、画像のシューズも26cmですが特にサイズに違和感は感じませんでした。
その上、雨の日でも重くなりにくいとなれば、レースシューズに求める要素はほぼコンプリートしてるといって良いでしょう。安心感しかないですね。
履いた状態でジャンプしてみると、フワフワした感触です。リアクト素材は歩いているときはグニャリと柔らかく感じられても、ジャンプすると固めの反発が返ってくる感じでしたが、ズームエックス素材はジャンプしてもフワフワという感じがします。
この軽さでこのクッショニング・・すぐにも走り出したい衝動に駆られますが、このシューズは寿命が400kmと短いんですよね。。トレでつかったら2ヶ月で終了ですw
フルマラソンだけで使用したとしても10回。その前の練習で慣らすことも考えると、フルマラソン5回分くらいでしょうか。といっても反発性がなくなってくるだけで、トレーニングシューズとしてならしばらくは使えるでしょう。
そのあたりも考慮して、2シーズンくらいは使うことを想定すると、1シーズンの中でもベスト記録を狙えそうなレースに絞って使用する、という使い方が良さそうかなと思います。
私の場合は、11月初めに淀川市民マラソン、その2週間後に神戸マラソン、さらにその1カ月後に加古川マラソンがあるのですが、多少の慣らし運転をした上で加古川マラソンからネクスト%を使ってみようかなと思っています。
淀川市民マラソンについては、コースが芝生や砂利道といったオフロードが多く、左右安定感の弱いネクスト%は向いていないということが理由で、神戸マラソンについては間2週間で臨むフルは疲労が抜けきらず、ベスト記録は期待できないこと、が理由となります。
そのため、淀川と神戸でしっかりと記録を積み上げて、ベスト記録に手が届きそうな状態になっていれば、さらにいい記録を狙うために加古川のフルでネクスト%を投入する、といった使い方をしようと思っていますが、フルの本番にぶっつけで使うのは不確定要素が多すぎるので、12月初めの高砂市民マラソンで10マイルを走る際と、加古川に向けての30km走を実施する際に慣らし運転しておこうかなと思っています。
実際に走ってみて、ネクスト%とは自分にとって何%記録を縮めてくれるツールだったのか、またレビューしたいと思います。